ファンドレイザーの報酬は?実体験を元に報酬の種類や相場を5分でチェック

ファンドレイザー報酬

ファンドレイザーに興味があるけど、どれくらい稼げるのか、不安になりますよね?

ファンドレイザーとして報酬を得る手段として、NPO職員として働く、フリーランスで働く、プロボノ等で働く、の3つに大別されます。

上記3つ全てを経験した実体験を元に、ファンドレイザーの報酬(金銭と金銭以外)についての情報をご紹介します。

フルタイムとしてNPOで働く事で希少性のあるキャリア形成も可能に

最も一般的なのは、NPOにフルタイムとして勤務して事務局長やファンドレイザーとして働く事です。

以下、報酬に関してデメリットやメリットを見ていきましょう。

平均年収の水準は低い

NPOでフルタイムとして働く場合、どこで働くかによって異なるため、一概には言えませんが、平均年収は一般企業よりも低水準の傾向のようです。

10年前と比較すると賃金差は改善傾向にあるようですが、統計データを見ると、NPO法人の正規職員の年間給与額は、約260万円となっています(出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構:NPO法人の活動と働き方に関する調査)

正規職員の年間給与額(団体調査、平均値)

しかし、NPOで働くと、給与以外に様々な報酬が期待できます。

やりがいを感じやすい

NPOは、「行政も企業も助けてくれない、でも困っている」方へ必要な支援を形にして提供する事業を行い易い特徴があります。

支援を提供した方から「ありがとう」を直接聞けるのは、大きなやりがいとなります。

私はNPOで寄付事業の立上げを経験しましたが、私の仕事が、病気の子どもの預け先がなくて仕事を休むと会社をクビになるひとり親に、通常月8,000円の保育サービスを1,000円で利用できる事に繋がっていたので、やりがいを感じる機会は非常に多かったです。

市場で希少なスキルを身につける可能性がある

NPOで働く場合、一般企業よりも経営資源が限られた条件で働くことは避けられません。

そのため、ICTを活用して効率的に運営する体制を構築する等が、運営を軌道に乗せる1つのカギとなりますが、まだまだ、NPOでICTを活用して成果を挙げている事例は少ないです。

一方で、NPOなら、セールスフォースやサンサン等が無料もしくはNPO特別価格で利用できるという特徴があります。

上記をうまく取り入れて、NPOの運営を軌道に乗せる事ができれば、労働市場において希少人材として扱われ、就職先を見つける上で有利になる場合があるようです。

フリーランスは報酬を最大化しやすいが大きな責任も伴う

NPO運営に必要なスキルや経験があれば、フリーランス・ファンドレイザーとして独立する事も可能です。

以下、報酬体系や実際にフリーランスで働いた所感について、ご紹介します。

3つに分けられるフリーランスの報酬体系

フリーランスの報酬体系は主に以下3つになります。

プロジェクト単位型

自主事業の利用者を増やすためにサイト改善を行う、寄付者とのコミュニケーションを高めるためDRMを導入する、採用を強化するために戦略を練って実行する等、NPOの成長段階に合わせて行われるプロジェクトに参画する方法です。

どれくらいの報酬を得られるかは様々ですが、3ヶ月くらいの期間で終えらる規模のプロジェクトであれば、目安として10万円〜100万円くらいの範囲の報酬が得られるという所感です。

成果報酬型

寄付収入を増やす等の業務委託を行い、実行した結果得た寄付実績の一部を報酬として得る方法です。

報酬の目安は10〜30%くらいが相場である印象です。

例えば、クラウドファンディングを企画・遂行し、達成金額のうちいくらかを報酬として得る等が挙げられます。

顧問料型

毎月数回、対面やオンラインでMTGを行い、NPOが必要とする業務の委託を受けたり、アドバイスを行う方法です。

私が知る範囲では、月3〜5万円くらいを報酬として設定されているフリーランス・ファンドレイザーの方が多いです。

顧問契約の内容が企画のみに留まるのか、事務も代行するのかによって、業務量が大きく異るため、どれくらいの内容を顧問契約で実施するのかをNPO側と明確にする事が、大切なポイントだと思われます。

フリーランスとして働いた個人の所感

私は2019年4月からフリーランス・ファンドレイザーとして働いて、顧問契約を中心にいくつかのNPO様のお手伝いをしていますが、NPOに職員として勤務していた時と関わる事業内容は大きく変わらないにも関わらず、自身の収入が増え、役務を提供する事で、NPO様にも喜んでいただいてる側面があります。

一方で、事業を行う上での責任は全て、自分に掛かってくるため、リスクも感じています。

総じて、やりがいも魅力も多く感じられるので、フリーランス・ファンドレイザーが社会にもっと増えて欲しいと考えています。

プロボノやインターンは金銭以外の報酬を得られる

NPOに興味があって、本業を辞めずにNPOの内情等について知る働き方として、プロボノやインターンとして関わるという選択肢があります。

以下で詳しくご紹介します。

プロボノ:NPOに喜ばれる事等がメリットに

プロボノは平日の隙間時間等でNPOに関与する事で、自身のスキルを活かしてNPOに喜んでもらえる状況を実現できます。

金銭的な報酬を得にくい手段ですが、代わりに、以下のような金銭以外の報酬を得る事が期待できます。

  • キャリアアップに繋がる
  • 人脈形成ができる
  • 自身の市場価値を知る機会が得られる
  • 人に貢献する喜びや達成感を得られる

興味がある方は、サービスグラントや二枚目の名刺といった団体を検索すれば、実際にプロボノに参加する状況を実現する事が可能です。

インターン:就活でPRできる経験が積める

学生等の場合は、インターンとしてNPOで勤務する事も可能です。

どんな経験を積めるかは、NPOによって異なりますが、広報・マーケティング等の分野での経験を積める事が比較的多く、就職活動等でPRする材料にもなり得ます。

インターン先を見つけるには、activoやソーシャル・インターンシップ等の媒体で探すのが、見つけやすいでしょう。

まとめ

職員、フリーランス、プロボノやインターン、様々な立場でNPOと関わり報酬を得る手段がありますが、それぞれにメリット、デメリットがあります。

この記事が皆さんにとって、各立場での報酬における理解が進み、自身のキャリヤ形成等の参考になれば嬉しいです。

この記事を書いた人
北村 政記

福利厚生代行上場企業7年→子育て系NPO勤務6年のキャリア後、母親の育児負担軽減に寄与すべく、2019年4月に独立。WEBマーケティングやセールスフォースの導入設計を通じ、体系的に売上増大や業務軽減を実現できるのが強み。プライベートでは2児の父であり、琵琶湖で釣りガイド業等も運営。自身の経験を活かし、皆様に役立つ情報発信に努めます。