ファンドレイジングの資格は?”准認定”合格の道のりと取得後のメリット

「ファンドレイザーに資格ってあるの?」
「もしあるなら、どれくらい勉強が必要?」
そんな方へ向けて資格保持者の私が、取得までの流れと、取得後のメリットについて解説します。

ファンドレイザーの資格は、主に2種類

日本ファンドレイジング協会が設定している資格には「准認定ファンドレイザー」と「認定ファンドレイザー」の2つがあります。

初心者向けの「准認定ファンドレイザー」

未経験者でも受験できる「准認定ファンドレイザー」は、例年6月と12月の年2回、試験が実施されます。
平均合格率は70〜80%と、比較的に難易度の低い、いわば”入門編”のような位置付けです。
准認定ファンドレイザーの受験資格は以下の通りです。

  • 満18歳以上
  • 試験日から過去6年以内に、必修研修を受講
  • 試験日から過去6年以内に、選択研修を9ポイント以上受講

このように、試験日の半年くらい前から、計画的に研修を受講する必要があります。
試験直前に受験を決意したとしても、必要項目を満たせずに受験できない可能性があるので、注意が必要です。
また、合格に至るまでの流れは以下の通りです。

  1. 必修研修+選択研修9ポイントの受講
  2. 研修中に配布されるIDを元に、マイページで受験申し込み
  3. 試験受験
  4. 受験から約1ヶ月を目安に、合否の通達

私は一回で合格することができましたが、NPOでインターンに従事するなど前提知識があったおかげで、試験対策も取り掛かりやすかったです。
もしそうでない方は、試験日の1ヶ月くらい前から必修研修で配られるテキスト(バインダー式の赤いファイル)を、1日15分でも読み込んでおくと良いかと思います。

実務者向けの「認定ファンドレイザー」

認定ファンドレイザーは、例年12月に年1回実施されます。
認定ファンドレイザーの受験資格は以下の通りです。

  • 満18歳以上
  • ファンドレイジング関連の有償実務経験3年以上
  • 試験日から過去6年以内に、2日間の必修研修を受講
  • 試験日から過去6年以内に、選択研修を6ポイント以上受講

他にも「必修研修内のプレゼン」や「必修研修後のレポート提出」といった点も、評価の対象になるとのこと。
制度の詳細は、日本ファンドレイジング協会HPもご参考になさってみてください。

准認定ファンドレイザー資格取得によるメリットは?

では、資格を取得することで、どのような恩恵が受けられるのでしょうか?
弁護士や宅建などの資格と違い、資格がなければ業務に従事できないといった類の資格ではなく、あくまで自己研鑽が目的となります。
ただ団体によっては、資格を保有することで手当が受けられるなど、インセンティブを設けている事例もあります。

資格を受けるなかで、初心者はファンドレイジングの全体像を短期間で掴むことができたり、実務者は今まで培ってきたスキルを棚卸しするきっかけとなったり、というような学習効果が得られるでしょう。

また無事に合格した暁には”合格者の集い”や、年に一度のファンドレイジングの祭典「ファンドレイジング・日本」の有資格者限定セッションといったイベントに参加できたり、認証シールを名刺に貼ることで会話のきっかけになったりなど、コミュニケーションツールとしても活用できます。

筆者が参加した合格者ギャザリングの様子ー日本ファンドレイジング協会 Facebook

資格を保有すると年会費12,000円がかかり続けます(私の知り合いのなかには、准認定ファンドレイザー取得後に、費用と見合わないと感じて退会&放棄された方も)。
ご紹介させていただいたメリットと、時間やお金といったコスト面を天秤にかけて、受験するかどうかを検討されると良いかと思います。

まとめ:資格取得そのものより、プロセスに価値がある

ここまで、ファンドレイザー資格の取得までの流れと、取得後のメリットについて解説させていただきました。

ファンドレイザー資格は、取得することで何かが劇的に変わる訳ではありません。
が、私は有償実務経験が3年経過した時点で、認定ファンドレイザーを受験する予定です(2020年4月現在)。
私にとって認定ファンドレイザーになること自体はあまり重要でなく、それよりも3年間コミットした事実が自信につながるだろうと感じているからです。

自分なりに意味付けができると、試験勉強のモチベーションになるかもしれませんね。
受験を検討されている方のお役に立てていれば幸いです。

この記事を書いた人
鈴木 大悟

この世界のお金の流れを良くしたいという想いがあり、証券会社からNPOに転職しました。 現在はフリーランスのファンドレイザーとして活動しています。 NPOで働く楽しさを知っていただくことで、一人でも多くの方にキャリアの多様な選択肢を届けたい、そんな願いを込めて記事を書いています。